【ダイエット】炭水化物の食べ過ぎで太る理由

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「炭水化物を食べ過ぎると太る」ってよく聞きますよね。その一方で「糖質制限ダイエットは身体に良くないし痩せない」みたいな声も。

…どっちだよ。

と思わずツッコミたくなりますが、どうやら科学的には前者が正解のよう。つまり「炭水化物の摂りすぎ」が身体に悪い影響を与えていることが明らかになってるわけです。

ジョンJ.レイティさんの『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』を読んで知ったんですが、ほとんどの人が炭水化物を摂りすぎていて、それが身体にめちゃくちゃ悪い影響を及ぼしているとか…。

逆に言えば、炭水化物の量を減らすだけでも今よりかなり健康になれるってことです。

そこでこの記事では

  • なぜ炭水化物の摂りすぎは良くないのか?
  • 実際に低炭水化物の食事を試してみた結果・感想

を紹介したいと思います。

なぜ高炭水化物はカラダに良くないのか?

なぜ高炭水化物の食事が良くないのか?これは人間の身体のメカニズムを知れば一発でわかります。

また身体のメカニズムがわかると、当たり前だと思っていた食事メニューのヤバさも見えてきました。

(ちなみに「炭水化物」=「食物繊維」+「糖質」です。なので今回は便宜上「炭水化物」=「糖質」とさせてもらいます)

そもそも人の身体は「大量の糖」を想定していない

ビックリなんですが、人の身体はブドウ糖(糖質の一種)のことを”毒”と見なすんです。

タンパク質、脂肪とならんで人間の三大栄養素と呼ばれるくらい身近な存在なのに”毒”と見なされるなんて不思議だけど…これは事実。

ただし糖が毒になるのは血中に大量に・・・入ったときだけ。つまり少量なら問題ないということ。なぜか?これも身体のメカニズムでちゃんと説明がつきます。

血液中にブドウ糖が入ってくると身体はそれを血流から追い出そうとします。

血中からブドウ糖を追い出す方法は2つ。

  1. ブドウ糖を筋肉や内蔵におくって「グリコーゲン」に変える
  2. グリコーゲンに変えられなかったブドウ糖を「脂肪」に変えて全身に蓄える

グリコーゲン…ブドウ糖がいくつもつながったもの。筋肉に少量しか備蓄できない

読んで字のごとく、これが糖を摂りすぎてはいけない理由ですね。

摂りすぎたブドウ糖は脂肪になる…

じつは1.で蓄えられたグリコーゲンが燃やされるとき、身体に蓄えられた脂肪も同時に燃やせるんです。しかもこのとき脂肪はブドウ糖に変換されなくても、そのまま筋肉を動かすエネルギーになる。

しかしここで落とし穴が…。悲しいことにグリコーゲンと同時に脂肪が燃えるのはブドウ糖を摂りすぎていないときだけなんです。

これにはインスリンというホルモンが関係しています。

大量の糖を摂取すると膵臓からインスリンが分泌されます。このインスリンは血流からブドウ糖を取り除こうと全身にいろいろな信号を送ります。

なかでも特に強い信号が「脂肪を燃やすのをやめてブドウ糖から燃やせ」というもの。あくまでブドウ糖を燃やすのが最優先の目的なので、脂肪の燃焼をストップさせるんですね。

Yūhei
Yūhei

これだけ聞くとめちゃくちゃ厄介なホルモンだと思いますよね、インスリンって。だって脂肪が燃えなくなっちゃうんだから。

でもインスリンが信号を送って脂肪の燃焼をストップするのは、あくまでブドウ糖を血中から追い出すため。つまりブドウ糖が血中から除去されれば、脂肪の燃焼も再開されるんです。

そして思い出してください、血液中からブドウ糖を追い出す方法を。

体内に入ってきたブドウ糖は、まず筋肉や内蔵に送られてグリコーゲンに変えられるという形で血中から除去されるんでしたよね。

だけど…

  • 筋肉内に蓄えておけるグリコーゲンの量はとても少ない
  • グリコーゲンに変換できなかった糖は脂肪に変えられて全身に蓄えられてしまう

だから過剰に糖を摂るのは良くないというわけなんです。

でも逆に言えば「少量のブドウ糖ならすぐにグリコーゲンに変えられて燃やされ血糖値は適正に保たれる」ってこと。

だから炭水化物の摂りすぎはヤバいってわけなんですね。そもそも人間の身体は「大量の糖」を摂取するようにできてない。

だけど現代の食料事情は身体のメカニズムを完全に無視したものになってます…

高炭水化物で溢れている現代の食事はかなり異常

身体のメカニズムをきちんと理解すれば、炭水化物ばかり食べるのがどれほど異常なことかわかります。でもその異常が当たり前になっているのが今の世界みたいです…。

だって全世界の栄養供給源のうち75%を占めているのが高炭水化物なんだから。ビックリですよね。

  • 約1万年前に栽培が始まった「小麦」
  • アジアやアフリカの「米」
  • 中央アメリカの「トウモロコシ」
  • 南米の「ジャガイモ」

この4つだけで人類が摂取する栄養の約8割を占めているんです。

しかもそのいずれも高密度の炭水化物。そりゃ病気にもなるわけですね…

もちろん高炭水化物の食物にもメリットはあります。

高密度の炭水化物は保存が効くので、それまで狩猟採集生活をしていた人類は定住生活ができるようになりました。その結果 都市の発展が進んだと。

ただ食料の貯蔵が可能になると貧富の差も生まれました。力のあるものが富を独占し始めたからですね。ある意味で農業は貧困も生んだといえます。

まあこれに関しては必然というか人間の性というか…避けられないことなのかなとは思ってしまいます。「貧富の差が生まれるくらいなら文明なんて発展しないほうが良かったんだ!」とはなかなか言えないし。

Yūhei
Yūhei

でも行き過ぎた富の偏りで、死ぬほど苦しむ人が出てきてしまう状況はやっぱりおかしいと思います。

それにいまは必ずしもお金持ちほど太っていて貧しい人ほど痩せ細っているというわけではないですよね。

皮肉なことにアメリカなどでは、お金持ちほど身体が締まっていて貧しい人ほど太っているという現象が起きてるし…

いちばんヤバいのが砂糖水(ジュース)

貧しいのに太る。その最たる原因がファストフード(Fast Food)だと思います。すぐに食べられてしかも低価格だから。

ただフライドポテトみたいなスーパー高炭水化物を食べ続けてたら病気にもなるのは目に見えてます。

これは身体のメカニズムを考えれば明らかですよね。ジャガイモを揚げてるんだから。

ただポテトより危ない(というか健康を考えるなら絶対に摂ってはいけない)ものがあります。それがソフトドリンクです。

狩猟採集時代にも人類はブドウ糖を摂っていました。でもその大半は食物繊維のなかに埋め込まれたもの。ということは消化に時間がかかるのでブドウ糖も少しずつ入ってくるということ。

だから糖が脂肪に変換されることもなく、すべてグリコーゲンに変えることができたわけですね。

でもジュースなんか飲んだら大量の糖が一気に身体に入ってきます。糖を水に溶かしてるわけだから飲みやすいったらありゃしない。

当然 備蓄できるグリコーゲンの量よりもはるかに多いブドウ糖が身体に入ってくる。そうなればもうあとは分かりますよね。全部 脂肪になって身体に蓄積されていくだけです。

だから清涼飲料水やジュースは絶対に避けるべき。100%オーガニックのフルーツジュースでもダメ。砂糖入りの野菜ジュースやコーラなんてもってのほか。

ちなみに常温のコーラが甘ったるく感じるのは、もともとそれだけの糖が入っているから。

冷たいものを口にすると味覚が多少鈍くなるので、冷えた状態でも甘く感じるようその分 糖質をいれてるんですね。

思っている以上に糖が入っているので、とりあえずで飲むのは本当に止めたほうがいいと思います…。

炭水化物について学んで思ったこと

高炭水化物が人間の身体に合わないのはまぎれもない事実。

だけど実際にこれを実践するかどうかは、人それぞれなんだろうなぁ…とも思いました。

低炭水化物の食事メニューなんて実践しない人が大半

人間の身体がどうやって糖を処理しているか知れば、いま僕たちが当たり前だと思ってる食事が身体に良くないことは明らかです。

でもこの本を読んで「みんなに教えてあげよう」って意気揚々と説明したところで、大半の人からは「極端すぎる」とか「自分には合わない」って一蹴されるのがオチだと思います。毎食お米を食べることが当たり前になっちゃってるから。

Yūhei
Yūhei

実際 周囲の人に話してみたけど、全然聞く耳を持ってもらえませんでした(僕の説明力不足も大きな原因だとは思いますが…)

健康に気を使ってない人ならその反応もわかるんです。でも健康になることを望んでいるのに「低炭水化物なんて身体に悪い」って言い出す人も結構いて。すごく矛盾してるような気がします。

だって「人類に20万年かけて刻み込まれた身体のメカニズム」より「自分が生きてきたわずか数十年の経験」を重視するってことなんだから。

僕が思うに、大半の人にとって「研究者たちが示している科学的根拠」は「名前も聞いたこともない怪しい人が吹聴してるウワサ」程度のものなのかな…って思ってしまいます。

研究で科学的に正しいか間違ってるかは関係ない。たとえ相手が世界的権威でも、知らなければまるで聞く耳をもたない。

むしろテレビに出ている専門家やSNS上のインフルエンサー何倍も信用する…。

悲しいけど、結局は「なにを言うか」じゃなくて「誰が言うか」のほうがはるかに重要なのかもしれません。

でも知ろうともせずに、頭ごなしに否定するのはやっぱりもったいないと思うんです。

だからせめて、この記事を読んでくれているあなたにはできる限り伝えたいと思ってます。

あえてコーラを飲み続けるのもひとつの選択

ここまで糖質過多の食事をこれでもかと批判しちゃいました。でも身体のメカニズムを知ったうえでなお「おれ・わたしはコーラが大好きだから飲む…!」っていうなら、それも全然ありだと思います。

最終的には「自分がどう生きたいか」という選択の問題で、他人がとやかく口出しすることじゃないからです。

どうしようもなくスイーツが好きな人がケーキやアイスを食べることを一切禁止されたら、それこそメンタル崩して不幸になっちゃうんと思いませんか?

だから自分の人生観と照らし合わせて、それでも食べるというなら全然ありだと僕は思います。

ただ、なんにも知らないのはやっぱりまずいと思うんです。高炭水化物のデメリットを知らずに「とりあえず甘いもの」って感覚で食べている人がいたら、あとあと大量の脂肪がついた自分の身体を見て後悔すると思います。

だからまずは身体の仕組みを知る。そのうえでどう生きたいかを考え、食事を見直していくのがベストなんじゃないかな…と僕は思います。

ちなみに僕はローカーボを継続していくつもりです。単純に「自分の心身のパフォーマンスの最大化したらどんな感じになるのか?」を知りたいから。

心と身体を最適化した人にしか見えない世界ってあると思うんです。身体がものすごく軽くなって頭の回転もすごく速くなって…。自分本来のポテンシャルが100%引き出されている状態というか。

多分だけど潜在能力をフルに発揮できているときって毎日がすごくラクで、しかも楽しくなってると思うんです。

だから「1回試してみるか」くらいの気持ちでやってみようかなって思ってます。やってみてあまりにも続けるのがストレスになるなら止めればいいだけだし。

とにかくまずは知る、そしてやってみる。そのうえで合わなければ止める。これくらいのスタンスで良いと思います。

低炭水化物を試してみた感想と注意点

ものは試しということで、実際にローカーボ生活を1ヶ月ほど実施してみました。

具体的にはこんな感じ。

  • 1日に摂取する糖質はおにぎり1個(100〜150g)
  • 糖質は単体で摂取する(タンパク質や脂質とは同時に摂取しない)
  • 白米より食物繊維の多い玄米または雑穀米
  • 基本は味付けなしで、飽きたら岩塩を少々
  • 7〜10日に1回チートデイとしてお米1kgを食べる

そして気になる結果ですが…こんな感じでした。

  • 身長173cm 20代後半 男性
  • 体重65kg→61kg(−4kg)

ちゃんと減量できました…!

やってみて一番実感したのは、皮下脂肪の減り具合。毎食お米といっしょにおかずを食べていたときよりも、明らかに脂肪が薄くなって筋肉が浮き出るようになりました。

すごく単純だけど、やっぱり身体が締まってるだけでテンション上がっちゃいます…笑

今までなにも考えずに毎食お米を食べてました。その時点で脂肪の燃焼は止まってたわけです。そこに脂たっぷりの揚げ物や肉料理なんて食べちゃってたら…。

だけどローカーボを実践すれば、

体内の糖質量は適正に保たれる=グリコーゲンが燃やされるタイミングで脂肪も同時に燃える

という状態に入ります。そしたらあとは痩せていく一方ですよね。実際しっかり脂肪が落ちていってるし。

実際にやってみて思いますが、やっぱり低炭水化物ローカーボは誰もが一度は試すべき食事法だと思います。

巷のダイエット法を試すくらいなら、まずは低炭水化物をやってみてほしい。それくらい自信を持って言えます。

ただ注意点もありました。一番は糖質不足です。

え、矛盾してない?思いますよね。でもちゃんと理由があります。

ぼくも最初は糖質は少なければ少ないほうが良いと思ってました。でも身体の脂質代謝スイッチがオンになってないうちに完全に糖質を断ってしまうと、普通にエネルギー不足になります。

脚に力が入りにくかったり、立ってるだけなのになんか妙に疲れたり…。とくに階段の昇り降りがめっちゃキツくなりました。

だから糖質を一切摂らないというのはあまりオススメしません。あくまでも低炭水化物です。

糖質を減らした分、タンパク質と脂質でしっかりエネルギーを補うのも忘れないでください…!

また低炭水化物の状態が続くと、身体の代謝が落ちてきます。そのため対策として「チートデイ」も設けています。

チートデイとは、代謝が落ちないようにあえて大量に糖を摂取する日のこと。

ローカーボの食事を続けていると身体が栄養不足だと勘違いして、エネルギー消費をセーブするようになるんです。

だから7〜10日に1回あえて大量の糖質を摂取。すると身体は「エネルギーが十分あるから消費しても大丈夫だ」と判断するように。

その状態で普段の糖質をおにぎり1個だけにすれば、身体がどんどん締まっていくという仕組みです。

長々と書いちゃいましたが…結論としては「ローカーボやって良かった」の一言に尽きます。

慣れは必要かもしれませんが、別に空腹を我慢しなきゃいけないとかじゃないんです。やってみると案外すんなり続けられますよ。

まとめ:過剰な炭水化物は身体にとって毒

今回は「高炭水化物の食事が身体に良くない理由」についてまとめてみました。ポイントをまとめると次のとおり。

  • 炭水化物の摂りすぎで脂肪が増えていく
  • 現代の食事は身体のメカニズムを完全に無視している
  • 砂糖水(ジュース・清涼飲料水)は極力飲まないほうが良い

僕としては今後もローカーボを続けていくつもりです。メリットをたくさん感じられたので。

「コーラを飲んでいる人はみんなバカだ」とかそんなこと言うつもりはありません。

ただ知らずに飲んでいるのなら、過剰な炭水化物がもたらすデメリットについては一度知った方が良いんじゃないかな…と個人的には思っています。

身体の仕組みを知ったうえでなお飲むというなら、それはその人がどう生きたいかの話しであって、他人がとやかく口を出す話ではないでしょう。

低炭水化物、興味が湧いたらぜひやってみてください。

この記事の参考文献

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